養老町 GT邸が竣工しました~木製建具にこだわった住まいづくり
岐阜県養老郡にあるGT邸が竣工しました。
今回は、建具に絞ったお話です。
GT邸の建具は、美濃市にある安田建具店さんで製作していただきました。
あの『最高の「木造」住宅をつくる方法』(三澤康彦・三澤文子著/エクスナレッジ発行)にも出ている「安田式建具」の安田さん親子です。
これは、9月の中旬に行った建具打合せの様子です。
三澤文子さんと安田さん、工務店の現場監督さんで綿密な打合せを行いました。
建具打合せでは、建具の納め方、デザイン、使用する材種、寸法を一つずつ確認していきます。
この打合せから1カ月後、全ての建具がGT邸に入りました。
そして先日、このGT邸の木製建具の塗装を行いました。
シナベニアを使った木製建具には、柿渋(白)を塗装します。
左は柿渋を塗装する前のフラッシュ戸、右は塗装後の様子です。
柿渋を塗装後はシナベニアの部分が白くなっています。
このニュアンスの白が、杉の枠材とのコントラストを引きたてて、ぐっと引き締った雰囲気を作り出してくれます。
これは玄関の様子です。
右側にあるのが、下足箱です。縦の濃い材はウォルナット。
これはTV台の収納棚。
GT邸ではウォルナットの細い縦ラインを建具の基調として用いています。
キッチン収納の建具です。
ポリカツインとJパネル、そしてウォルナットのコントラストが絶妙です。
そしてこれがリビングと収納の間仕切り建具です。
この建具もJパネルにウォルナットの縦ラインを入れて作っています。
フックもウォルナットを丸棒に加工して作ります。
小棚は、このように溝を掘ってあります。
小物を乗せたままでも安心して建具を動かすことができます。
この建具、服をさっと掛けたり、鍵や小物を置けるちょっとした収納棚がほしいというお施主さんのご希望から、三澤文子さんが木製建具に収納棚を組み合わせてデザインしたものです。
住まい手と設計者、そして施工者が協働で行う住まいづくり、素敵な建具が生まれる瞬間です。
製作の木製建具は、住宅の室内に個性と豊かな空間を造り出してくれる重要な要素です。
コストを掛けずに個性を生み出す住まいづくり、木製建具にも細部までこだわった住まいづくりを行っています。
(スタッフ/葉賀)