2013.10.08
W邸塗装
山梨で進行中のW邸も大詰めです。
今回はMsスタッフによる床・建具の塗装と一緒に、石川県から漆塗りの沢幸・沢田欣也さん
をお呼びして現場での漆塗りを行いました。
今回はこちら、
左:和室の床(ヒメコマツ)と右:トイレのカウンター(クルミ)です。
まずは養生と、湿度調整から始めます。
漆が乾燥する為には十分な湿度を必要としますが、この季節空気も乾燥しています。
そのため電磁調理器やポットなどで、蒸気を発生させて現場内の湿度を上げていきます。
ここまで整えば、次は早速塗っていきます。
まずは煤弁柄等を混ぜた塗料を塗り、目的の色に
漆だけでは黒や朱色の仕上げにはなりません。
今回は持込の家具に合わせて色を調合しています。
その間、スタッフによる建具、堅木造作、床板の塗装を
荏ゴマ油、オスモフロアクリアラピッド、ユーロカラーコンクホワイトを使用しています。
いずれもMs定番の塗料です。
こちらも慣れた手つきで手際よく塗装
スタッフが着用している服を見ると、これまで行ってきた塗装の経験値が伺えます。
さて漆ですが、下塗りが乾いたところでその上からヘラ・刷毛で綺麗に漆を延ばしていきます。
今回は2日間で、漆を3度重ね塗りしています。
一度塗りでは艶や色の深みが十分ではありません。
少なくとも三度は必要。
三度目を塗りきり、湿度を上げた部屋を密封します。
漆が乾き、養生が取れた状態を見るのを楽しみに、今回の塗装を終え現場を後にしました。
スタッフ:戎野