M邸(鳥取県)着工しました
台風が接近している影響なのか、風の強い週明けから一転。今日はじっとりと湿度が高い1日のようです。水不足も困りますが、降りすぎも困ります。何でも”適度に”がいいですね。
そんな梅雨時期ですが、鳥取のM邸着工しました。実はM邸は昨年10月のMs日記にも登場しています。約8ヶ月前、原木市場で構造材を調達するところから始まります。(昨年10月原木市場の様子はこちら)今回の構造材は地元の木、製材所を、というご要望で中部林産さんに段取り頂きました。なんと今回製材して頂いたところはM邸の現場から車で5分もかからないところです!後から知ったのですがMさんともお知り合いということで非常に地域に根差したM邸の現場です。
住まい手のMさんは大阪にお住まいでしたが、昨年度末の退職を機に奥さまの地元である鳥取に移住されることが決まっておりました。Msに初めてお越し頂いたのが昨年の4月でしたが、退職後実家の荷物などを整理してからの着工という工程が決まっていましたので少し間が開いていました。ご実家の母屋の離れを解体してからいよいよM邸の着工です。今回の施工は音田工務店さん。以前、小さじいち(鳥取県大山のパン屋さん)の施工もして頂いた工務店さんです。
少々前置きが長くなりましたが、これまでの流れをダイジェスト版でおさらいします。
昨年12月には胡桃山荘へ。元々薪ストーブをご希望されていたので冬の胡桃山荘に宿泊体験されました。(その時の様子はこちら)
昨年12月。宿泊体験されていた同時期に構造材の材料検査に行ってきました。柱材、梁材などのグレードを検査しました。
3月。初回の材料検査から3か月後に再度検査を行いました。この時には含水率も計測しています。上の写真では74%。まだまだたっぷりと水分を含んでいますね。 修正挽きといって仕上り寸法よりも5~10㎜程度大きい寸法で挽いた状態です。この状態で天然乾燥し、木材のクセを出した状態でモルダー掛けを行います。
6月。モルダ掛けを行った状態で木配りを行いました。板図を持って、どの場所にどの材料を使用するか棟梁と一緒に決めていきます。決めた材料には番付けを行い、板図にもチェックを入れていきます。
↑板図。番付けの済んだ材にはチェックを入れてもれがないよう確認します。
↑番付けした材料です。
6月。地鎮祭。梅雨時期でしたが晴れ間の元、工事の無事をお祈りしました。Mさんの奥さまのご姉妹は近くにお住まいで皆さん集まって頂きました。音田工務店音田社長、現場監督の山本さん、Ms三澤、もちろん神主さんも一緒に記念撮影です。
7月。配筋検査。鉄筋径、ピッチ、かぶり厚さなど確認しました。
“冬眠”期間が長く、ようやく動き出したM邸。今月末には建て方の予定です。これまで温めてきた計画がいよいよ実現していきます。ヤオヒ(サワラのことを鳥取ではヤオヒと言うそうです)の柱、杉の横架材楽しみです。またご報告させて頂きます。
スタッフ 平賀