2014.09.08
構造の考え方を教えていただきました。
Ms建築設計事務所では基本的な構造計画・構造計算は自分たちで行い、意匠や室内環境と絡めて総合的に計画を進めていきます。ただ、物件によっては難しい判断が必要になることもあります。専門的な構造計算が必要になる場合は、木質構造の専門家に依頼・相談をしています。この日はそのネットワークの中の一人、下山建築設計室の下山聡さんが千里事務所に来て下さいました。
吹田市で計画を進めているデーサービスの施設の構造の確認が主な目的です。ただ、事務所に来ていただいて直接打合せをお聞きできる機会も少ないので、物件の担当者以外のスタッフも全員が集合して、打合せのやり取りを拝聴させていただきました。
メインは基礎の計画についての考え方です。申請業務や机上の計算ではどうしても安全側の計画になってしまい、煩雑な基礎形状になってしまっていたり、地盤改良の杭が無駄な位置にまで配置されていたり、それに伴って不要にコストだけが膨らんでしまう…なんてことに陥りがちです。今回は基本的な力のかかり方、それの受け止め方を教えていただき、コストパフォーマンスのよいシンプルな基礎の考え方を教えていただきました。
そのほかにも各スタッフが自分の担当物件での相談を行ったりもさせていただきました。基礎だけでなく、梁の大きさの確認や接合部の考えかた、壁の配置や困ったときの対処法など、多岐にわたり質問に答えていただきました。自分だけで構造計算をしていると考え方が偏りがちですが、新しい考え方を知ることができ、とても有意義な時間になりました。下山先生、ありがとうございました。
スタッフ:日野