半年に1回の北白川環境設計道場成果発表会。
今期は京都にある「みささぎ一級建築士事務所」さんの事務所の一部をお借りして発表会を行いました。
この北白川環境設計道場は、建物の温熱環境について学ぶ勉強会です。
入門時は基礎コースから始まり、そこで半年間の修業を終えた後、応用コース、そして実践コースへとステップアップしていきます。
Msスタッフも今期は3名参加をさせていただきました。私も3年目となり、厚かましさも増して三浦先生の隣を陣取っています(笑)
今回、応用コースでの発表者は2名、実践コースでの発表は7名の計9名の方が発表を行いました。
応用コースは、通例のよしやまち校舎の温熱改修計画です。
断熱部分の断面構成を計画し、建物の全体や部位ごとの断熱性能を算出して、
現状と温熱改修案の性能値を比較し、発表を行います。
今回は設計士さんと工務店さんがペアーを組んで2パターンの改修案を比較で発表してくれました。設計視点と現場視点の違いが見比べれて、面白い発表でした。
実践コースは参加者各自で設定したテーマについての発表です。なので発表の内容、形式はばらばらです。設計物件での温熱計算の実践や、シミュレーションについてなどなど、基本的な話から上級者向けの話まで幅が広い。
Msからは「改修の気密について:酒谷」
「改修における開口部の検討:宮本」
「基礎の話その1 基礎断熱・床下断熱の比較:久保」
の内容で発表しました。
Ms東京支部の酒谷さんもSkypeで参加です。今は距離なんて関係ないですね!
今年の5月に引渡した改修物件の気密性についてです。改修時に気を掛けることや、より良い気密の取り方を検討・考察しています。
宮本さんは計画段階の改修案件をモデルに開口部の断熱性能性能・結露リスクを比較してリスト化、開口部に特化した内容の発表でした。まだまだ比較したりない!とのことで、続編がありそうです。
私の発表は基礎断熱と床下断熱についての基本的なおさらいと、熱損失や表面温度、コストやシロアリの危険性など比較して発表しました。
発表資料はこんな感じでつくってます。(抜粋)
発表会が終わって緊張感から解放されたあとは、楽しい楽しい懇親会です!
美味しい料理、お酒、音楽がそろって盛大に盛り上がりました!
同じ温熱を学ぶ者同士が道場に通う中で芽生えてきた疑問、仕事で疑問に思っていたことを一緒に考え合えることをとても有意義に感じています。また、自分が学んだことをアウトプットして、他者に話を聞いてもらえる場もなかなか多いことではないので、半年に1回の発表会はとても貴重な経験を場となっています。
現在、北白川環境設計道場は新規参加者を大募集中ですので、興味のある方は一度道場へ訪れてみてはいかがでしょうか。
スタッフ久保