Msスタッフの塗装~小さな木の家の工事 進行中!
小さな木の家が京都で進行中です。施工は京都市右京区の竹内工務店さん。今回初めて施工をお願いすることになりましたが、計画時から担当くださっている田中英子さんは、京都造形芸術大学通信大学院での、三澤文子の教え子さん、ということで、とても安心して相談しながら進めています。
さて、現場では、桧のフローリング張りが進んでいます。
フローリング材の梱包を開くと、きれいな淡いピンクの桧がお顔を見せてくれました。自然素材のため1枚1枚、色目や木目が異なります。細見棟梁が色合わせをしながら丁寧に張り進めています。細い溝のように見えるものは木製の「フラッターレール」で建具がはまって専用の駒が通ります。建具の下に敷居を入れないことでフローリングが繋がって見えるのですっきりした印象になります。
この日、外部の破風板や窓枠、北面に付ける格子の塗装を行いました。
Msスタッフの新井、久保、それとMsアルバイトの逢坂涼平君の3名で1日、みっちり作業を行いました。雨のかかる破風や妻面の枠材は2回重ね塗りして、後日3回目の塗装を行い、しっかり保護しています
また。破風板だけでなく、外部の格子材も、取り付ける前にあらかじめ塗っておきます。
敷地は広く、持参の作業台の場所にも困らず、作業がしやすくて助かります。
この日の作業、格子材の塗装も、無事夕方までに完了しました。
一方、別日には、Msのガレージを作業スペースとして、私、久保が、敷台や幕板の漆塗りを行いました。
まずは着色からです。少し赤味のある黄金弁柄とこげ茶色の煤弁柄をブレンドして着色しています。少し落ち着いた赤茶色で漆艶感の相性がよく、品良く深みのある発色をしてくれます。着色した弁柄が乾いてから漆塗って行きます。
漆塗に必要な条件は、「温度・湿度」のコントロールです。漆は高温多湿でなければ乾燥(硬化)しないため湿度を70%以上に保つことが重要です!作業中は35度、湿度83%のサウナー状態ですが、漆が硬化するにはいい状態です。
こまめに水分を取りながら作業を進めます。3日間で3回塗をして完了です。あとは乾燥のために10日間時間をおきす。
そしてこのように仕上がりました。
これを現場の大工さんに渡して、取り付けをお願いします。
玄関スペースに取り付くのですが、出来上がりがとても楽しみです。
現場の職人さんに負けずに、引き続き、気を引き締めて頑張っていきます!
スタッフ 久保