家具も修繕・リフォームを!~「モノを大切に」愛着を持って、永く使えるように。
「モノを大切にする。」というフレーズは、Msが提案する木のある暮らしで、まず、お伝えしたいこと。
モノを大切にすると、愛着がわき、愛着がわけば大切にする。という循環です。便利な使い捨てグッズも、時により、重宝しますが、家具は使い捨てという訳には行きません。
写真は、三澤自邸「千里私たちの家」のホールです。1985年に竣工しましたので、この4月で築35年です
竣工に合わせて購入したこのソファー、arflex のマレンコです。しばらくヌードで使っていましたが、こどもが小さい時期だったので、かなり汚れてしまいました。そこで、取り換え式のカバーを購入したのですが、中身が汚れているのがどうも気になり、思い切って、張りなおしました。
張りなおして10年は経ちますが、汚す人も無く、綺麗なままで保たれています。
テーブルは、娘が大学時代、神戸のアパートで使っていた座卓です。当時スタッフだった、大橋朋晃くん(現在OGUMA代表)のお手製です。
しっかり無垢材でつくってもらったので、4年間の汚れを取って、橘さん(橘商店)にナグリ加工をお願いした後、沢田欣也さんに漆を塗ってもらいました。
いまは、訪れる人が、いつも褒めてくれる自慢のテーブルに大変身しました。
これも大橋朋晃くんの置き土産。
退職する際の、三澤康彦さんへの御礼の品です。ただ、使い道があまりなく、すみっこで長らく埃をかぶり、これもかなり汚れてしまっていました。
そこで、三澤さんが亡くなったあと、仏壇の前の経机に。
やはりなぐり加工をした上に 漆を塗っています。
当初から、小学校の机のようなデザインだったので、机の下の棚が重宝です。
このタンスは、阪神大震災のあと、住宅相談で、壊れた家の復旧、改修をしたお宅の高齢の奥さまから頂いたもの。設計料の代わりに、着物を5枚くらい付けてくださいました。
長年、小扉の立て付けが悪く、使いにくかったのですが、この自粛生活中に、家具の永田健一さん(ZOO)に直してもらい、ストレスなく使えるようになりました。
ただ、この取手の「ふさ」だけが、永田さんも手配ができず、そのままに。
このテーブルは、三澤康彦さんが、茶の間でよく使っていたテーブルです。主には、ウイスキーやお酒のためのテーブルでしたが、これもかなり汚れていました。
そこで、展示でコーヒーテーブルが必要というお話があったのを機に、汚れを取って、漆を塗りました。
豊口克平さんデザインのスポークスチェアーに合わせたコーヒーテーブルに。ということだったので、沢田欣也さんが、絶妙な色で着色後、漆を塗ってくれています。
椅子に引き寄せて、コーヒーを頂くのに、丁度いい高さです。
ということで、家具の修繕・リフォームをお考えの方はお気軽にご相談ください!
ちなみに コーヒーカップは、ロイヤルコペンハーゲンのブルーライン。
確か、30年ほど前に、三澤さんとの建築旅行の際、北欧で買ったもの。
最近「ふみこ食堂」で、スープカップとして使っているので、Msスタッフは、スープカップと思っているかもしれません。
自粛生活が始まってから、Msでは、私がお昼ご飯をつくる、「ふみこ食堂」が週に3日~4日開店します。この話題は、またいずれ!
(三澤文子)