2021年11月宿泊体験記・Aさん
妻が元Msのスタッフというご縁で、11月末に夫婦で利用させて頂きました。現時点で予定はないですが、未来の住まいづくりのきっかけとしての宿泊体験となりました。
以前から「胡桃山荘を体験してみてほしい!」と妻から言われてとても楽しみにしていました。コロナも落ち着いてきたタイミングでようやく伺うことができました。
まず到着して外から見た第一印象は「思ったよりこぢんまりとしているな」でした。
しかし、玄関から中に入ってまず、表面を波状に加工(名栗加工というそうです)された朱色の床が目に入り、そしてその奥には外観の印象とは全く違った広々としたリビング、2面の窓にはのどかで広々とした風景が広がっていました。窓枠の印象も相まって、どちらも額縁に入れられた美しい写真を見ているようでした。
思わず誘われるように備え付けのソファに身を委ねて初冬の伊那の景色を満喫。
シンクと一体になったカウンターは、料理する人と食事をする人が一体となれる空間となっていました。地元のスーパーで手に入れたきのこたっぷりのお鍋を楽しんだ後、飲兵衛の私に追加のアテを作る妻との会話も、途切れることなく楽しめました。
一番印象に残ったのは、お風呂場の漆塗りの壁です。湯船に浸かった時にまるで高級旅館に泊まっているかのような幸せな気分を味わうことができました。
胡桃山荘ができて10年程と伺いましたが、綺麗に塗られた漆の光沢は最近建てられたような輝きです。お風呂掃除担当の私としてもこの壁を未来の住まいに是非取り入れたいと思ったひと時でした。聞けば当時スタッフだった妻もこの壁板の漆塗りをしたそう。近くに塗れる人がいるとなれば益々取り入れたいものです。
翌朝はあいにくの雨模様でしたが、川のせせらぎを聞きながら周辺を散策したり、薪ストーブの火に癒やされたりとゆったりとした時間を過ごせました。
薪ストーブの暖気で、洗って拭いた食器を乾かしたり灰の掃除をしたり、日常の一コマ一コマを体験することができました。
私たちは将来の家づくりのヒントを見つけられればと思い伺いました。木の材質による印象、経年による色の変化といった木材のこと、カウンターの高さや棚の配置といった生活しやすいサイズ感など、胡桃山荘はたくさんのヒントが詰まっていました。
こちらで得たヒントを妻と話をして少しずつ家のイメージを膨らませていきたいと思います。妻は建築に携わっていますが、2人でこのような体験を共有できる時間はとてもいい機会になりました。
急な宿泊希望にも関わらずご対応頂いた北澤建築様、Ms建築設計事務所様、貴重な体験をありがとうございました。