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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

胡桃山荘便りLETTER FORM KURUMI COTTAGE

2023.03.27

2022年1月宿泊体験記・Fさん

昨秋に胡桃山荘で宿泊させていただいた時の居心地の良さが忘れがたく、ぜひ今度は一年で最も寒い季節にお邪魔できればと願っていた。
というのも、夫婦ともども温暖な気候に育ってきたため、移住に際しての最大の懸念が信州の寒さだったから。

さらに現在借りている茅野市の家は築50年で、室内でもマイナス5℃以下になるという過酷な住環境。
暖房費も高額なため、日々寒さ&節電対策に明け暮れながら過ごしており、もう寒さは懲り懲り、何とかしなければ、、という思いが募っていた。

実際、大寒の日前後に胡桃山荘で過ごすことができたことは、非常に貴重な経験だった。
初日は曇り空のためOMの「そよ風」はフル稼働していなかったものの、滞在期間を通して室内の安定した暖かさに驚いた。

翌朝、外はマイナス10℃でも、屋内は15〜16℃。
持参した温度計と湿度計をあちこちに置いて計測させてもらったが、風除室と納戸を除いたどの部屋でも(バストイレも含め)気温差が少ないことを確認。
断熱性能の確かさを実感させていただいた。

日が暮れれば、それはそれは静寂な夜のひととき。
身体にとって十二分に暖かな薪ストーブの炎は、心までも温めてくれる。
ゆらゆらと揺らぐ炎を見ていると、何故か昔懐かしい気持ちも沸き上がり、酒好きにはグラスが進む。

大きな一枚ガラスの向こうには星空が広がり、思わずウッドデッキに出て眺めてみれば流れ星が。
芯から暖まった身体には外気の零下5℃もさほど寒さを感じられず、むしろ気持ちよく酔を愉しめた時間であった。

滞在二日目も、居心地を確認したくほぼ一歩も外に出ずじまい。
夕方には、北澤社長にお願いしこちらの様々な質問に時間を設けていただいた。
実際の家づくりを考える時に、エネルギー源はどのようにすべきか、吹き抜けの有無は、2階のトイレ設置は、、などなど。
おかげさまで多くの疑問が溶け、頭が整理された。

最終日三日目の朝もやはり暖かく、普段よりずっと薄着で過ごせることが嬉しい。
身体が軽く、血圧もすこぶる良い。(血圧計も持参)

結局昼食の時間まで滞在させていただいたが、実際の気持はここを去りがたい。
寒さは厳しくとも、空気の澄んだ晴天率の高い信州には、やはりこのような家が最適なのでは、、との思いをあらたにして滞在を終えた。

諏訪湖も凍った大寒に
2020年1月20日