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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2024.09.14

古江台の家 竣工まで残り2か月半になりました!

Ms日記をご覧の皆様こんにちは。今週のエムズ日記は小西が担当いたします。

朝晩は過ごしやすい気温になってきましたが、昼間は35度を超える日もありなかなか暑い日が続きます。

少しずつ秋の気配も感じる頃ですが、まだ夏だなと思わせる雲とゲリラ豪雨。この写真は古江台の家から事務所に歩いて帰る道すがら撮った空の写真です。いかにも夏という雲で、虹がうっすら見えたので写真に収めました。この後、2、30分で滝のような豪雨になりました。

さて、今週は事務所から現場が近いこともあって足しげく通っている古江台の家について書きたいと思います。(前回記事はこちら6月に建て方が終わって以降、順調に工事が進んでいます。

写真は台風に備えて足場を一部ばらした際に、外観がよく見えたので写真を撮ったのですが、白い板金仕上げに淡い青空が映えてとてもさわやかな外観になりました。真ん中の棟はエレベーター棟で、今回の増築・改修の要となった部分です。台風が過ぎ去ったあと左官で仕上げてもう少し白っぽくなりました。

内部の工事も随分進んできました。写真は、今回増築した和室ですが、ここは古江台の家の棟梁である入江さんが細かく丁寧な仕事を幾重にも重ねながら施工してくださっています。写真は天井板の施工が終わり、入江さんもほっと一息をついたあと、エアコンの収納スペースを造っているところです。和室については、紹介したいところがたくさんありますので、竣工した頃に詳しくエムズ日記で描きたいと思います。どうぞ楽しみにしていてください!

写真は羽根建築工房2代目の洋平さんがトイレ前の前室の天井下地を造っているところです。ここは改修部分で一度仕上げ材と下地を解体して新たに下地材から施工しています。最終仕上げはアール天井の柿渋紙貼りになります。合板でアールの形をかたどり、そこに35角の木材を写真のように入れて、アールの天井を造っていきます。前室の床は、チークを張っており、チークの赤みと柿渋紙の赤みが相まってとても上品な空間になるのではと、今から楽しみにしています。

毎週、現場で行っている定例に今週は徳島からインターンに来てくれている吉成さんも加わりました。一通り確認事項の打合せが終わり、コーヒーをいただいて談笑しているところです。吉成さんと同じく徳島出身の和田さん(現場監督)の2人で地元話に花が咲きます。吉成さんがインタビューに行こうと思っていた林業家の和田善行さんは目の前にいる和田さんのお父さんと分かり、驚いていました。話を聞きながら私も丸亀S邸の構造材でもお世話になっている徳島の和田善行さん(親和林業)のもとを訪れたいという思いが強くなりました。

竣工まで残り2か月半ほどです。和室の工事が終わった入江さんの仕事はキッチンに移ります。天井の断熱改修のため、天井を解体していきます。

キッチンは、既存の材をうまく使いながらも新しい材も使います。その一つがこの荒木のチークです。生前、三澤さんが買い付けたチークをキッチンの天板に使います。写真は、南港にある大白木材さんで山川さんと木取をしているところです。水に強いチーク、キッチン周りには最適です。加工された材の姿がとても楽しみです。

4月に始まった工事ですが、あっという間に工期の3分の2ほどの5か月が経ちました。残りの2か月半、気を引き締めて現場監理を務めたいと思います。

小西