奈良県生駒郡のI邸竣工しました
奈良県生駒郡のI邸が竣工いたしましたので、そのご報告を致します。
↓↓過去のI邸の記事↓↓
奈良県生駒郡I邸の地鎮祭:https://www.ms-a.com/post_130.html
外壁塗装の豆知識:https://www.ms-a.com/post_154.html
奈良のI邸は生駒山を西側に臨む分譲住宅地に位置します。
敷地は開発工事による擁壁で造成された斜面地。
外壁には日本プラスターのカキリシンを使用しています。
寒水石(キラキラしています)が含まれており珪藻土やリシン吹付とは違った表情を
見せてくれます。
東側道路面からのアプローチ。格子材を板壁に張ることで、写真右側に見える杉板外壁と
比べて繊細な印象です。
こちらの格子材は構造材を入れていただいたウッドベースさんより。
杉板型枠のコンクリートも玄関の印象と合っています。
玄関内部の様子。南庭側に大きく開口を設け景色を取り込みます。
FIXガラスの下には通風のための窓を設けています。
玄関の式台にはタモの幅接ぎ板を名栗加工し、漆を塗っています。
こちらは住まい手のIさんが胡桃山荘に宿泊された際に気に入られ、同じく採用しました。
リビングダイニングの様子。
床にはクルミのフローリングを採用。床暖房も入っています。
掘りごたつ状に床が一部下がっており、視線の高さを抑え、南庭の景色を楽しむことが
できます。右側キッチンとの間の収納も圧迫感が少ないよう、低くしました。
キッチンはタモとステンレスの組み合わせ。
リビングに設置したベンチクッションも胡桃山荘での宿泊体験で非常に気に入っていただけた
ことから導入が決まりました。(実体験はやはり大切ですね)
和室の障子は雪見障子(上側を下す形)として、生駒山の景色を切り取ります。
障子は全て壁の中に引き込める納まりで、開け放すことも可能です。
2階には吹抜けに面して書斎が設けられており、気配が上下階で伝わります。
写真奥の寝室と廊下を仕切っている家具はあえて天井まで高くせず、
開放適で気持ちのいい空間に。
南庭の植栽はMsではお馴染みの春蒼園・尾崎さんにお願いしました。
低木~高木がバランスよく植わっています。
庭とリビングの間、奥行きのある庇の下にウリンのデッキを設置。
西側外壁。
杉板張りの外壁は悩んだ末、無塗装となりました。
杉板が日に焼け、経年変化していく様子を楽しんでいただきます。
木部を外部に使用するからといって、塗装が絶対ではありません。
時間変化や風化してゆく様を楽しめるのも自然素材ならではです。
これからの変化を楽しみにしております。
(スタッフ:戎野)