9月22日は毎週水曜日の定例打合せ。
伊丹I邸は、8月4~5日に建て方を行い、夏の長雨を上手に避けて、快調に工事が進んでいます。
現場に到着すると、監督の出口さんがすでに打合せテーブルでお仕事。
なんと、リビングの小上りの下地がすでにできていて、その上が本日の打ち合わせスペースです。
こんな風に、コアー建築工房さんの現場では、定例打合せのために、
いつも大工さんが空いた場所にテーブルをつくってくれます。
本当にありがたい。
この小上りの下地は、全てJパネルで造っています。
「小上りはJパネルで造りやすい。」というのが私の考え。引出部分も正確に造り込まれています。
見上げれば、2階の床が持ち出しの梁の上に見えています。工事中のこのスケスケ感は、とてもいいものです。
持ち出しの梁は、上下芯去りの無地。先端の角度の付け方も気に入っているところです。
2階にいくと、「あれれ 田尻さん!」 現在工事中の千里ニュータウン内S邸が、2世帯住宅の改修工事で、
第1期工事が終わり、第2期が始まる間のタイミングで助っ人に入っていたのでした。これは心強い!
なるほど、すでに2階の桧の床も張り終わっていて、これから養生といったところ。
この部屋は、息子さんのお部屋で、壁はJパネルで頑丈にできています。どこに何を取り付けても大丈夫!
更に強力な仕事人、大工の渡利貴志さんは、この現場の棟梁・渡利さんの息子さんです。
この現場は 出来る大工の2人体制。そもそも頼もしい。
一通り、現場の様子を見てから、先ほどの小上りの上のテーブルで打ち合わせが始まります。
棟梁・渡利さんは、毎週の定例打合せで、確認事項を先に先にと聞いてきます。
時間短縮のため、私は即座にスケッチを描いて、その場で解決するようにしていますが、
その問答(かけあい)が私にとって貴重なトレーニング。次の設計に活かせることばかりだからです。
おさまりなど、別件での疑問も教えてもらったりして、
大工さんや監督さんは、コーチのような存在でもありますね。
左手 貴志さんが疑問点を聞きに打合せのテーブルへ。右手は監督の出口さん。
渡利さんと監督の出口さん、私も加わって、問題解決しています。
こんな風に、コアー建築工房さんの大工さんは、親子で現場に入っていることが多いのです。
そこがとても良いな。といつも思うのです。
大工さんとの打ち合わせでよく見るのが1/10の枠詳細図。
Msの枠詳細図は独特なのですが、現場が始まると、私もこの図面が一番のよりどころで大事な図面。
まだまだ奥が深いです。
このお二人も、PCのモニターにこの枠詳細を出して、確認中。
監督の出口さんは。すかさず画面でスケールを大きくしてくれて、なかなか便利です。
右手は、担当のMs宮本君。
そんなこんなで、打合せが終わり外に出ると、もう日が暮れかけています。
これから10月に入ると、午後4時からの定例打ち合わせは厳しいかなと思いつつ。
みんなで、2階高窓の木枠を見上げて。あーだ、こーだ。
ものづくりはやはり楽しいです。 (三澤 文子)