みなさんこんにちは。今回は非常勤&リモートワークの村上が担当いたします。
2月下旬エムズの庭にも春がやってきて、梅の花が咲きました。
来月、4月20日は、康彦さんと文子さんがMs建築設計事務所を設立して、ちょうど40年目になる記念日です。記念日にはどんな花が咲いて40周年を飾ってくれるのか待ち遠しく思っています。
Ms事務所設立当初から、地域の山の木を使って木造の架構から設計するという、真壁構法の家づくり「民家型構法」を提案し、実践していた康彦さんと文子さんでしたが、設立10年目に阪神淡路大震災が起こったことをきっかけに、耐震性能のよい木造建物を普及する活動にも力を入れてきました。
また、耐震性能が高いだけでなく、真壁構法にぴったりな見た目にも美しい、接合金物の「Dボルト」、構造用面材の「Jパネル」の開発にも携わり、今ではどちらもMsの設計にはなくてはならない縁の下の力持ちとして活躍してくれています。
30年前に「阪神大震災を決して忘れない。」という思いを深く胸に刻んだ文子さんは、2024年の1月1日に発生した能登半島地震の被害に心を痛め「大地震があっても死者0人という日がいつか来るように。」という願いを持つようになります。
この願いを実現するための第一歩として、DボルトとJパネルを広めよう!と決め、ディープランヨネザワさんと鳥取CLTさんのご厚意のもと、正式にDボルトとJパネルを販売し、普及活動ができることになりました!ディープランヨネザワの米澤会長を訪問したときの日記はこちら
今回の日記モデルは堀田さん。いい笑顔ですね!Dボルトの設置については堀田さんが説明してくれますので、安心して導入してください!
Jパネルは堀田さん担当ではありませんが、こちらもいい笑顔なのでどうぞ。
JパネルとDボルトでつくった「Jパネルハウス」を『住宅建築』の誌面に掲載していただいたとき、康彦さんはその内容に「今までで一番うれしい」ととても喜んだそうです。康彦さんは2017年に急逝。その後2021年に出版された『「奇跡」と呼ばれた日本の名作住宅』(エクスナレッジ)に「Jパネルハウス」が取り上げられました。文子さんは、康彦さんが存命であればどれほど喜んだことだろうと、打ち合わせテーブルが見える場所にこの本を飾っています。
エムズには、設計を行うMs事務所とは別に、康彦さんが国内を歩き回って集めた木材を販売する「有限会社MOK」という会社があります。DボルトとJパネルの販売も有限会社MOKが行います。
そしてDボルトとJパネルの販売は、私が担当することになりました。日本で一番お値打ちにお求めいただける(はず)
価格や納期は sales-mok@ms-a.com までお気軽にお問い合わせください!
10年後のMs設立50周年には、DボルトとJパネルでつくる強くて美しい木の家がもっと増えているといいなと思います。「大地震があっても死者0人という日がいつか来るように。」文子さんの願いが叶う日が一日でも早く訪れるよう、できることをやっていく所存です。DボルトとJパネル、これからどうかよろしくお願いいたします。
村上洋子