2022年5月宿泊体験記・Sさん
胡桃山荘宿泊体験記
■時期 2022年5月3-4日の1泊2日 大人2名
■移動手段 東京から車で、下諏訪経由で胡桃山荘へ
■山荘滞在時間 午後17時～翌朝9時 計16時間
■当日の気温 晴れ（最高気温18度／最低気温3度
■山荘での過ごし方 周辺散歩・山荘内ルームツアー→外食→読書・入浴→バータイム→就寝→朝食→出発
コロナ禍のまんぼう措置が解除になり、念願の胡桃山荘訪問となりました。ゴールデンウィーク中で渋滞がひどく、その分滞在時間が短くなったのは悔やまれますが、それでも充分に木の住まいの魅力を満喫できました。実際に体験してみて感動したポイントをご紹介します。
1、 夜の帰宅時に実感した、木の家の暖かさ
後述しますが、胡桃山荘は本当に建物としても間取りもめちゃくちゃステキです。着いた瞬間、こんなところに一泊できるなんて！と感激しました。しかし一番感動したのは「室内が常時快適な温度に保たれているところ」です。
山荘到着は17時。既に肌寒く、建物に入った際ふんわりと暖かい空気にほっとしました。その後、近所で夕飯を外食し、店を出る頃もう気温は一桁。防寒して出かけたものの、寒さに震えながらの帰路となりました。が、山荘に入った瞬間もう暖かい。エアコンなしでこの暖かさ。外が寒ければ部屋も寒いもの、という住環境しか知らなかった自分には目から鱗の感動体験です。春夏秋冬、毎日我が家がこんな心地よさだったら、人生の質が全然違ってくるな、と感じました。
2、 高価だけれど、絶対欲しい！「木製サッシ」
先ほどの自然なあたたかさを支える設備の一つが、木製サッシだそうです。自分にとってサッシと言えばアルミが常識、他の選択肢なんてあったっけ？という感じでしたが、こんな素晴らしい選択肢があったんですねぇ。サッシそのもののデザイン性も機能も眺望性も素晴らしく、山荘の一番大きな窓で約40万とお値段ははりますが、何十年と住む家にはなんとしても導入したい！という気持ちにさせられました。開け閉めの際の手に伝わる重さや感覚もとてもよいのですよ。
3、 設計者こだわりの間取り、工夫、考え方に感動
そして言及せずにいられないのは、胡桃山荘の設計における考え方や間取りの工夫の素晴らしさです。大手住宅メーカーで建てた一軒家である実家と、一般的な賃貸住宅しか知らずにいたので、「住まい」に価値観を反映させ、無理なく本質的な心地よさを実現することができるのだと感動しました。特に私が好きになった3点をご紹介します。
① 家事室
デスク、クローゼット、物置、棚、大人が横になれるベンチがコンパクトにまとまった、秘密基地のようなスペース。「お籠り感」があります。リビングとキッチンに面した場所にあり、台所用品のストックを置く、客人のコートを預かって掛ける、集中して書き物をする、買い物の荷物の一次置きなど多目的に使えます。「家事室」という発想、素晴らしいと思いました。
② 漆の壁のお風呂
水回りに木の壁というのが驚き。でも漆仕上げだから通常の換気さえすれば大丈夫なのだそうです。1泊10万ぐらいするような高級ホテルばりのお風呂。一般的なお風呂場って、絶対ここカビるでしょという感じの、水が溜まる場所や溝、窪み、ゴムパッキンなどあちこちに使われていますよね？胡桃山荘のお風呂には、そういうのが一切ありません。というわけで、メンテナンスのしやすさも非常に魅力。
③ リビングの小上がり風ソファ
帰宅後のリラックス＆読書タイム、バータイムは、リビングの小上がり風ソファで楽しみました。沈み込まないタイプのマットレスで、ソファの上に脚付き盆を直接置き、お盆の上にグラスを置いても、普通のテーブルに置くのと同じ安定感です。ゴロンと寝ることもできるし、背筋を伸ばして座ることもできる。ソファより多目的に、しかも複数人数で使える優れものです。
私自身は今40代中盤。上記でお伝えした胡桃山荘の素晴らしさは、この年になったからこそ理解できる価値かもしれません。しかし、木の住まいだからこそ叶う自然な心地よさは、お子さん含め多くの方にぜひ体感してもらいたいと強く思いました。自分にとって、住まいに関する多くの発見をもたらしてくれた胡桃山荘宿泊体験、設計、施工、管理に携われた皆さまに心から感謝します。
おまけ
夕飯の外食には、胡桃山荘から徒歩5分の「あいびー酒楽堂」さんにお伺いしました。地元食材を使ったお料理はどれも美味しく、野菜、山菜、鶏肉など、新鮮で良い食材を使っておられるのが分かります（お通しがタラの芽の天ぷらで感激！）。大人2名で5品＋お通し、お酒3杯で6000円ちょっと。地元の方にも愛されている居酒屋さんでした。おすすめです。
