Loading...
わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2022.04.22

Msオリジナル・木のキッチン ~ キッチンテーブルの高さと材質あれこれ

キッチンの作業台を「ワークトップ」と呼ぶようですが、Msのキッチンは、アイランドのキッチンテーブルにシンクがあり、振り向いてコンロがある形が定番であるため、作業台とテーブル合わせて、キッチンテーブルと呼んでいます。

三澤邸キッチン

これは、我が家のキッチン。小型のキッチンテーブルですが大変使い勝手よく、調理、配膳、そして1人~2人の朝食にも重宝しています。天板はコーリアン。「人工大理石」と総称で呼ぶと、変色しやすい安価な人工大理石が全てだと誤解をして、嫌う方がいるので、あえて品質の良いコーリアンと言うことにしています。このキッチンテーブルは30年以上使っていますが、いつも真っ白で気分良いです。使い手の意見でいえば、このコーリアンの天板が、手入れが楽で、実は一番好きなのです。テーブルの高さは850㎜なので、椅子は座面の高さ560のキッチンチェアーを用意しています。

キッチン写真

作業台に合わせ、高さ850㎜のテーブルでは、リラックスした夕食などに使うテーブルには向きません。そこで、700㎜のテーブルにするためには、作業台より一段下げ、合わせて作業テーブルとは異なる木のテーブルが可能になります。ただ、テーブルの段差のために写真のような立ち上がりを設けることになります。

Ms所有の胡桃山荘のキッチン

これはMs所有の胡桃山荘のキッチン。キッチンの作業スペースの床が1段(180㎜)下がっているので、作業台の高さが850㎜でありながら、テーブルの高さは670㎜。テーブルに段差はできません。ただ、床を1段下げるという提案は、いつもあまり受け入れてもらえないため、このようなキッチンテーブルはなかなかできません。ここでは天板を実験的に木(チーク)のテーブルとしました。ただし、使っていくとシンク廻りのチークの変色が気になります。

改修した古民家のキッチンテーブル

このキッチンは古民家の改修。キッチンの天井高さが限られていたため、キッチン作業スペースの床を150㎜下げざるを得ませんでした。そのおかげで同じレベルのテーブルができました。ただ、「シンクの中を見えないように。」という要望で、目隠しの衝立を立てています。なるべく高くしないよう200㎜に抑えています。

一段下がるキッチンテーブル

このキッチン、ご家族で胡桃山荘に宿泊体験をしていただき、1段下がるキッチンが気に入ったということで、このようなキッチンテーブルができました。木のテーブルはケヤキ板。そして3㎜厚のステンレス板が、ただ木のテーブルに載るだけです。右手コンロ側は一般的なステンレスパネルの天板でパネルの厚は30㎜。左の3㎜厚のステンレス板がシャープにみえますね。

ブラックウォールナットのキッチンテーブル

 このキッチン、床の段差はないのでテーブルも高さ850㎜。厚さ60㎜のブラックウォールナットです。その上に3㎜のステンレスが載って作業台になっています。もちろん木のテーブル上でも作業は可能です。

キッチンテーブルとキッチンチェア

 Msのオリジナルキッチンは、やはり木のキッチンテーブルがお勧めです。吊戸棚や引出も無垢材でできていて、永く使うことで味が出てきます。家族があつまる茶の間のようなキッチン、キッチンテーブルは家の中心になりますね。キッチンテーブル用のオリジナルキッチンチェアーもあります。

(三澤文子)