2017.07.22
Ms漆工房 ムロ製作
6月末に柿の木荘にあるMs漆工房にて、漆を塗った材を保管するムロを製作しました。
漆は塗るよりも乾かす方が難しいと言われ、乾燥には一定の湿度が必要です。
これまでは塗った材を木棚に入れて、そのまわりをビニールシートで覆い、その中で電気ポッドを使用して水蒸気を発生させて一定の湿度を保ちながら乾燥(硬化)させていました。
今回は、ムロのスペースを広げ、材の保管スペースを十分に確保し、ムロのセッティングの手間を減らすためのさらなるグレードアップを目指してムロを拡張していきます。
作業の様子です。下地材を取付けていき、ムロの枠組みを造っていきます。
漆がついたり、破れたりしても取り替えやすいように天井・壁部分にマスカを張っていきます。
出入りをする箇所にはカーテンレール、ビニールカーテンを取付け、材を搬入しやすいようにしています。
そして….
ついにムロの完成です!
写真ではマスカの壁部分はまだ垂らした状態では無く、畳んだ状態ですが、使用する際は全面を覆い、湿度が保てるようになっています。
これで、ムロのスペースも以前よりも広くなり、よりスムーズに材を搬入できるようになりました。
このMs特製のムロを使い、漆塗りの作業効率を高めていきます。
とはいえ、漆を扱う上で、かぶれ対策もしっかりと準備しておかなければなりません。
私自身、まだかぶれたことはないですが、いつか漆にかぶれるその日に備えて、準備は怠らないようにしようと思います。
Msスタッフ宮本