秋の夕べの「アンリ」さん ~ Msの一角にあるパン屋さん
「秋の日はつるべ落とし」というように、夕方5時過ぎになると、あたりは一気に暗くなってきます。7時過ぎまで明るく活動出来た夏の日が懐かしく思い出されます。
Msの一角にあるパン屋さん「アンリ」は夕方5時が閉店時間ですが、5時前になるとほとんど売り切れになり、スタッフさんが片づけ作業を始める様子が、庭越しに見えます。
「アンリ」は、アップルパイが美味しい大阪北摂(豊中・箕面・吹田)では人気のパン屋さん。朝9:30から18:00までが営業時間で、住宅地に馴染むお店です。
こんな住宅地にパン屋さんがあっても、お客さんは来るのだろうか?と、開店当初は心配しましたが、それはとりこし苦労。徒歩で来ることができる店として、比較的高齢の方々には、とても便利が良いようです。ご近所の方々が、かなり利用していて、今日も、お店の棚のパンは、すっかり売り切れてパンの姿が見えません。
「アンリ」の前には吹田市立のこども園もありますし、春は桜並木ですから、立地としては良いのかもしれません。
「アンリ」のオーナーは、三澤康彦さんの山登りの友人。だからこそお貸しているのですが、そのオーナーはタイでオープンした「アップルパイ」の店が大人気で、最近、顔を見ておりません。
毎朝、9:30に「アンリ本店」からパンが運ばれてきて、棚には見事にパンが並びます。
どれも、人気のパン。パン職人さんが、研究を重ねてパンをつくっていることをオーナーからよく聞いています。
だからこそ、夕方5時過ぎになって、このように棚のパンが全て売り切れるのは、見ていて気持ちが良いものです。
今日はハロウィンということで、カボチャの飾り物もあり、スタッフの方が工夫している様子もうかがえます。
「今月のおすすめ」でありながら、なぜか残っていたのが、「ドライフルーツと胡桃のフランスパン」
ワインに合いそうなこのパンを頂くことにしました。
庭の緑を背にして、接客をするスタッフさん。日暮れに近づき、立ちっぱなしだった1日のお仕事も、もうすぐ終わりです。
毎日の暮らしに登場する「ごひいきのお店」が、樹木に囲まれた可愛いい木の空間であることが、ささやかな喜びにならないだろうか。などと思う秋の夕暮れです。
三澤文子