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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2014.06.18

外壁塗装の豆知識

国産材の木の家を手掛ける弊社では構造材はもちろん室内の壁や造作材にも

多く無垢の木を使用しています。

外壁の板張りや格子等も例外ではありません。

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外部に使用する木材は、特に気になるのが塗装に関してです。

風雨に打たれ、厳しい環境に晒されるためもっとも劣化・風化が進行する部位と言えます。

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築3年近くなる胡桃山荘の外壁は杉板です。

オスモ社から出ている外部塗料「ウッドステインプロテクタークリアープラス」

http://www.osmostore.jp/shopdetail/000000000367/ct30/page1/recommend/

を塗っていますが、部分的に退色が進んでいます。

足元に近い位置や塗りムラにより退職の進行度合いに違いが見えます。

そんなことを日本オスモの大黒さんに相談すると、

「塗り方にもコツがあるので、現場でレクチャーします。」

とのことで、竣工間近の現場にお越しいただきました。

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オスモの塗料は木材の表面に塗膜を構成する表面的なバリアではなく、

木材の内部に浸透し、リグニンと呼ばれる成分を保護することにあります。

あくまで内部に浸透させることが重要となる為、たっぷり塗ると膜を形成し、

浸透しづらくなるとのこと。

その為、含みが多く吐出しの少ない塗装道具を使うことも重要になってきます。

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オスモから販売されているオスモ筋違い刷毛。

刷毛に腰があり、オスモ塗料独特の粘度にも負けません。

今回、格子等の隙間を塗るのにローラーを利用していますが、特殊繊維製で非売品。

(早い製品化、お待ちしています。)

特に粘度の高いオスモさんの塗料は時間が経つと、さらに粘度が上がり、

塗りにくく感じることがあります。

これは木材を保護する成分以外の溶液が蒸発している為です。

粘度が上がり塗りにくくなると、塗料を多めにつけすぎる悪循環となることから、

適切な粘度調整は大切になってきます。

写真 DSC09818

3時間に一度、刷毛に洗浄液(溶液と同じ成分)が垂れるぐらい浸し、

塗料を入れている容器にそのまま混ぜる程度で調整できるとのこと。

(気候等の条件下で変わるので、一概には言えませんが。)

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塗料の性能を引出し、木材を長く美しく保つためには塗り方や道具、乾燥時間も大切です。

使用済みの塗装道具(刷毛等)は洗浄液やペイント薄め液で洗い落としても乾燥すると

カチカチになることがよくあります。

洗浄液などで洗い落した後、ホームセンター等でも売っているアルカリ性作業着用洗剤で

さらに洗うと塗装道具を再利用できるといった豆知識も教えていただきました。

スタッフ:戎野