「鳥取のみどりのちから」のご報告
以前のMs日記でも紹介しました「鳥取のみどりのちから」が8月10日に大盛況のうちに終了いたしました。
期間中のご報告をさせていただきます。
7月27日の1日だけで設営作業を完了し、翌日の28日には展示会がスタートするというハードスケジュールにも関わらず、無事に展示会開催を迎えることができました。
ビルの中に突如現れた木の住まいに出勤途中の方々は釘づけです。
写真右奥に見えているのが構造材に鳥取県の智頭杉を使用した6M×6Mの2階建ての実物大展示モデルです。
まず ビルのエントランスから展示会場への入口には、式台(赤色)があります。
実はこの材料、Msでもお馴染みのJパネルなんです。Jパネルを名栗加工した後、弁柄で色を付けて漆塗りを施しています。同じ材料(写真のエントランスゲートもJパネルです)でもここまで表情が変わるものかと、来場者の皆さん驚かれていました。
この写真は展示モデルの2階部分から会場を見下ろした写真です。何やら会合中でしょうか。木の家具に囲まれて和やかな雰囲気です。展示物には鳥取智頭杉を利用した家具などもあり、購入を検討される来場者の方も少なくありませんでした。
展示モデル内の様子は。。。
新宿のビルの中にいることを忘れてしまう程です。「誰かがここで生活しているようですね」とおっしゃる方もちらほら。
実際、しばらくベンチクッション(Msでおなじみの赤いクッション)でゆっくりと時間を過ごしている方もいらっしゃいました。何度となくこの赤いベンチクッションでのお昼寝を夢見たことか。本当に居心地のいい〝ビル内住宅〟です。
キッチンだってあります。さすがに給排水は通っていませんが。
智頭杉の中に映えるキッチンの天板はチーク(オイル仕上げ)を使用しています。木材の最高級品です。これはMs事務所が所有する巾ハギパネルを利用し大工さんに作製してもらった特注品です。特注品というと特別な印象ですが、Msの住まいは全てにおいて特注品です。「M印キッチン」というフレーズもそろそろ定着するころでしょうか。
こちらは階段を見下ろした写真です。こちらの手摺壁ももれなくJパネルです。ここでは円形にくりぬいて表情をつくりました。この穴に手を掛けて手摺として利用されている方もちらほら。つくり方も使い方も多種多様、勉強になります。 うずくり加工された階段の踏板(智頭杉)は脚触りもよく好評でした。板目が何とも美しい。
さて、開催期間最終日にはJパネルコンペの公開審査が開かれました。140作品以上の応募があり、審査委員だけでなく来場者の皆さんも真剣なまなざしで1つ1つの作品を見ていました。最優秀賞1作品、優秀賞5作品が選ばれましたが、どの作品もJパネルの可能性を追求するものばかりでした。たくさんのご応募ありがとうございました。
8月10日に展示期間を終え、11日には撤去作業を行いました。
これは以前の設営時のMs日記の〝巻き戻し〟になる為割愛させていただきますが、設営時同様に田中工務店さんの大工さんを中心に展示会関係者総出での作業になりました。みなさん暑い中お疲れ様でした。
田中工務店が設営した展示モデルを、今後は北沢建築の施工で長野県伊那路にて終生「Jパネルモデルハウス」として見学して頂けます。
10月末日には竣工いたしますのでご来場お待ちしております。
(スタッフ:平賀)