今年もますます仕事楽しみましょうね!
去年から仕事続けている「フクマチヤ」
羽根建築工房の大工職、協力業者の方々含めて夜遅くまで仕事していただきました。
廻りの設計者やご近所さんには
「1月8日のオープニング??絶対無理!」と言われてきた中で無事軟着陸しました。
この二人(オレンジの服が梅本さん、ビール片手が西さん)と写真写っていませんが
監督の和田さん、手前が私三澤、やっとやっと間に合っての安堵のビールです。
写真に写っている室内のこの特大テーブル
長さ4m 幅1.35m あ・り・ま・す
このテーブルとの出会いが、平面プランを決定したと言っても過言ではありません。
話しは明治時代
明治42年7月31日「北の大火」で大阪市北区はほとんど焼け落ちたあと、
この長屋が建設されました。
木材も今の時代とは違い、貴重な時代です。
大火の後、新品の木材の入手が難しいということでどこかで利用された転用材で
できているらしいです。
2階の梁等を見ているとより現実味があります。
そして時間が経過した迫力も…
この「フクマチヤ」は三澤文子さんの事務所です。
それまでは20m東にある福泉寺の境内のMOK-SOHOでしたが
事業拡大(?)により手狭になっていたところ、
100年経過した長屋をご縁で借りることができました。
当然長屋のなので、両側の壁は共有です。
ただ耐震性能も落ちているので、界壁の内側に耐力壁を設けて
ダブルウォール(二重壁)になっています。
断熱、耐震性、快適性もアップアップということでずいぶん時間とお金をかけて
このような立派なMSDの仕事場となりました。
バーカウンターもあるのです。(これは冗談)
ここでセミナーも展開することもあるので、講師のお立ち台となります。
そして三澤文子さんが仕事をするカウンターでもあります。
なんでも、立って仕事をしたほうが血流にいいらしい(?)と言ってました。
このバーテンダー、OBのトヨダヤスシ事務所のスタッフです。
ぴったり板についていますが、昔バーテンダーをしていたこともあるとのこと…
赤いカウンターは、いつもお世話になっている沢田欣也作です。
実は漆を10数回かけています。トロトロの漆です。
白い壁はプロジェクターのスクリーンを兼用しています。
赤と白が美しいです。
たくさんのOBも来てくれました。
OBスタッフも結婚して子供もたくさんできて…本当にありがたいことです。
スタッフが勤続中の頃私は、鬼の康彦でした。
毎日毎日厳しく仕込まれていたスタッフが…と思うと涙がポロポロ…です。
この「フクマチヤ」は長屋再生のお手本です。
この界隈で、また仕事できるようにやってゆきます。
MsOBの皆様、MOKスクールの皆様、
ありがとうございました。
三澤康彦