Loading...
わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2019.02.02

「谷中岳花」竣工しました

年が明け、早2月に入りました。さて、先月末に竣工・お引渡しを終えました「谷中岳花」のご報告です。こちらは2016年2月に設計依頼をいただき、設計をスタートした住宅。この丸3年の間には本当にいろいろなことがありました・・・

それはさておき、3年という年月を経て、このような日が迎えられたことを今は素直に嬉しく思うばかりです。「谷中岳花」は実施設計までを三澤康彦が行い、現場監理からは三澤文子が引き継ぎ、完成に至った住宅となります。

今回は都会に建つ3世帯住宅ということで、木造3階建てです。建物形状は敷地に合わせることで直角な部分がなく、建て方終了まではその形ゆえに苦労しました。そして、防火面(準耐火構造+燃え代設計)・構造面(耐震等級3)・温熱環境(G2)と全てのスペックにも妥協はありません。

都会でも木に囲まれた空間を提案し、天井はいつも通りのJパネル現し(45分準耐火認定)。そして床は岐阜県産の栗フローリングです。栗は程よい堅さが安心感を与えてくれます。これから日々使っていく中で、日焼けをした表情に変わっていくのがとても楽しみです。それこそが無垢材の本当の楽しみですから。

三澤文子デザインの暖簾のロゴ。空間のアクセントになり、住まい手も大喜びでした。

窓の位置はお隣の借景を活かした高さに設定。寛ぐ・寝る・時には作業台のイスも兼ねる定番のベンチソファ。毎度お気に入りのカラーを住まい手に選んでもらい、今回はお勧めしたグリーンに決定。部分的に天井高さをぐっと下げた空間が落ち着きを与えています。

見学会も開催しました。必死に図面を見る子供の様子。お子さんの表情がなんとも愛くるしい、難しそうな顔つきをしていますが、大人にも子供にも丁寧に教える三澤文子。

さて、引っ越し前に竣工写真撮影も行いました。メインは緑が芽吹いた4月以降に撮る予定としていますが、今しか取れないシーンもあります。撮影は最近すっかりおなじみになってきました畑拓さんです。私も立ち合い回数が増え、どんな風に撮りたいかなど考えるのが楽しく、段取りも早くなってきました。(畑さんもおそらくそう思ってくれているのではないかと思うのですが・・・)

今回初めてドローン撮影を経験し、その姿はまるでラジコンを操作する子供のよう。お陰様でいつも通り楽しい撮影となりました。

今回も本当に多くの方々に携わっていただき、無事にお引渡しすることができました。施工をして頂いた持井工務店の皆さん、現場で動き回ってくれた現場監督の苫米地さん、改めてありがとうございました。

スタッフ 中根