梅雨も終盤戦に突入し、
この日は久しぶりに晴れました。
太陽光が緑を照らし、Ms事務所に入る光はいつも以上に気持ちがいいものでした。
事務所に佇むR&Bチェアもいつもより空間を彩ります。
そんなしっとりとした雰囲気の中、事務所はいつも以上に緊張感に包まれます。
今日はこの後、詳細調査報告会と改修案のプレゼンテーションが行われます。
プレゼン模型の手直しと、資料の確認を行い、万全の状態を整えます。
住まい手さんを事務所に招き、プレゼンテーションが始まりました。
前半の詳細調査報告会プレゼンターは私、中尾です。
Msでは、改修のお仕事を頂いた際、
Msスタッフと住まいのドクターである住宅医の有資格者の方と共に建物の現状調査に向かいます。
建物の現状をきちんと把握することによって明確な改修、改善点を提案することができます。
Msスタッフにとって大切なお仕事の一つです。
(詳細調査の様子は、またの機会にMs日記で紹介できればと思います・・・)
こちらが、詳細調査報告書としてまとめた資料の一部です。
「長期優良住宅認定基準」を100点とした場合、
現在の建物の現状は何点なのか?
・耐久性
・耐震性
・断熱性
・省エネ性
・バリアフリー性
・火災時の安全性
の6項目について評価します。
こちらが耐久性の項目の一部です。床下の点検口より、基礎の劣化状況を写真でまとめたものになります。
RC基礎のジャンカや、コンクリートブロックの崩れなどが見られました。
このようにして建物の床や壁仕様を調査し、現状をまとめとものが詳細調査報告書です。
6項目の説明は約1時間ほどで行います。
私のプレゼンが終わり、後半、文子さんの改修案プレゼンにバトンタッチします。
今回提案の空間に、雰囲気の似た、お住いの写真をご紹介して住まい手さんと、空間のイメージを共有します。
プレゼン模型を囲み、空間のボリューム感を共有するこの時間は、住まい手さんと我々、設計者のコミュニケーションをとる大事な時間です。
プレゼン模型がこの時間を設けてくれます。
今回私は、詳細調査報告書作成とプレゼンターという重要な仕事を任せていただきました。非常に緊張感と責任感を持てたお仕事でした。
報告書をまとめる作業は、今後設計に携わる中で非常に勉強になるものでした。
そしていよいよ再来週から実施設計が始まります。
住まい手さんの理想の空間を提供できるよう、
まずは、伝わる図面を描けるように設計に勤しみます。
Msスタッフ中尾