木材検査に行ってきました(奈良県S邸)
奈良県で建設中のS邸改修工事の構造材の検査に行ってまいりました。
S邸は改修工事ですが、増築が有るため新築と同じように構造材を使うことになります。
今回は奈良県産材を使いたいということで吉野のWOODBASEさんを訪れました。
WOODBASEの中西社長が材料を並べてくださっています。
先ずは6Mの長い梁材から検査していきます。
この日は住まい手さんも見学に来て頂きました。注意深く材料を確認されています。
検査は”色柄”、”含水率”を確認していきます。
化粧で見えてくる材料の数が足りているか、含水率の高すぎる材が無いか、一本一本計測器を用いて確認していきます。
また梁材に関しては強度が大事になるため”ヤング係数”を測定していきます。
写真はヤング係数を測定しているところです。材料の片方をハンマーでたたき、その振動を受信機で受け取って強度を数値化していく事が出来ます。一本一本打診音が異なり、自然素材は同じものが一つとして無いことを改めて感じさせられます。
自然素材である木材はばらつきが必ずあります。そのばらつきを事前に把握し、適性な位置で使用することができないと意匠面や構造面、また施工性にまでリスクを負うことになります。本数が多いので時間と手間がかかりますが、気を引き締めて検査を進めていきました。
3M材の柱です。節が少なく色柄の綺麗な材を揃えて頂いています。
こちらは屋根の垂木材。芯去り材でこちらもきれいな材料をたくさん用意していただきました。ただ、予定している化粧材の本数よりもわずかに足りなかったので、数本は交換していただきました。木材検査をすることで、現場で化粧材が足りなくなることを防ぐことが出来ます。
帰りに現場によって帰りました。WOODBASEから車で約30分。とても近い距離になります。現在基礎工事が進み、増築部の建て方は来年2月ごろになりそうです。今後の進捗もとても楽しみです。
スタッフ:日野