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Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2026.11.08

【蔵出し!自慢の新築住宅作品】~「一宮三ツ井の家」(2002)

Msウェブサイトはコロナ禍、大々的にリニューアルされましたが、当時私が、激務の最中であったため、掲載作品は最近の仕事を中心に少量にとどまっています。そこで私、三澤文子が担当する回は、「蔵出し!自慢の住宅作品」と題して、Ms日記にて、Msのウェブサイトで未掲載の作品を、皆様にご紹介させて頂きたいと思います。

一宮三ツ井の家は、東南の角の敷地に建つ、南北に長い家です。


東側道路から見える外観です。切妻屋根の桁行方向が見えています。


庭から見える西側の外観は、軒が深く、桁高が下がった大屋根の家に見えます。西にこのような大きな庭があるのは、大きな敷地の北側に、南向きの主屋があるからです。(写真には写っていません。)


南からの外観です。切妻屋根の大きな窓が見えます。1階は天井高さが低めの倉庫で、その低さのおかげで室内は中2階ができました。天井が高い子ども部屋です。


緩やかな高さ階段のアプローチで玄関ホールに向かいます。土色の床は、色モルタルかき落としというオリジナルな仕上げ。


中2階のこども部屋から、写真左手に見える玄関ホールとリビング、奥にダイニングを見通しています。中2階から見る家の中の景色は、とても素敵なのです。


ダイニングの床はソイルタイル敷き、吹き抜けから見える2階は主寝室になります。薪ストーブの背面の煉瓦積みの壁の向こうは妻の書斎です。煉瓦がほかほかに温かく、良い環境で仕事が出来ますね。


ダイニングとキッチンです。正面奥に見える障子風の建具の向こうは、北庭へつづく勝手口です。キッチンの北側奥には、脱衣室と浴室があります。


夫が料理上手で、休日はいつも、夫が料理当番と言う夫妻。家族みんなが使いやすいキッチンを希望され、キッチンについてはよく話し合いました。


ワークトップは白い人工大理石コーリアン。シンクは2カ所あります。キッチンの奥にはリビングにつづく開口があって、中2階の子ども部屋の様子も見通せます。


階段ホールに洗面台があります。洗面台は脱衣室の中ではなく、ホールにある方がいい。と常々思っていて、それが実現した、お気に入りの洗面スペースです。

洗面台の左脇に階段が見えますが、その向こうに天井の高い明るい空間が見えます。ここが室内物干し室です。当時「室内物干し室をつくってほしい。花粉症がひどくて外に干せないのです。」と言われて少し驚きました。当時は、物干し場は外部につくるのがあたりまえ。でも完成したこのスペースを見て、「これからは室内物干し場を勧めよう!」と確信しました。
そして今や、室内物干しは当たり前になっています。


浴室は、浴槽と洗い場、そして身体を拭き下着を脱ぎ着するスペースがあるという、私にとってオススメなスタイル。身体を拭いてから脱衣室に入るので、浴室の外に水を運びません。なので、浴室の出入り口の木製建具もキレイに保てます。ここ10年以上、ハーフユニットを使った浴室をつくってきましたが、最近はこのような現場で造る浴室に戻りました。ただ、昔と違うのは、防水床下地を造ることで、浴室の下も床下空間が出来て、点検可能にしているということです。メンテナンスを配慮した造り方に変化しています。

(三澤文子)