Ms日記をご覧の皆様
今週のMs日記は中尾が担当いたします。
ここ数年調査の仕事が少なかったのですが、
有難いことに年始からMsは調査の依頼が沢山入ってきているのです。
(Msスタッフは皆、調査の仕事が好きです。)
今回の記事は3月末に行った、京都府N邸の調査の記事です。
依頼主のNさんは新築当初、窓や引き戸を沢山要望に挙げてしまったことで、柱が少なく、壁が少ないのではないか?と耐震性をご心配されていました。調査の結果を受けて、耐震補強をするか否かを判断されるとのことです。
N邸のメンテナンスを担当している「アイビ建築」の長友さんと文子さんがとある講演会で出会い、今回の調査に至りました。
「アイビ建築」さんは、主に改修工事を専門とされている会社で今回詳細調査は長友さんも勉強のためにと私と一緒に小屋裏に潜りました。
(Nさんへの報告書は現在まとめている最中なので、長友さんとの調査の様子を紹介します。)
長友さんと下打ち合わせを終え、早速小屋裏へ
小屋裏調査は、空間が広いので床下班に比べ調査はしやすいですが、梁を踏み落としてしまうと天井を突き破ってしまうので、緊張感があります(汗
今回小屋裏の架構は素直で、調査しやすいです。構造の要素(金物や筋交)、軸組の劣化がないか、梁が外れていないか?等確認していきました。
お昼休憩の様子。長友さんのいい笑顔です。
長友さんから後日嬉しいメールを頂きました。
「皆さま建築に真摯に向き合っておられ、仕事を作業としてこなしている訳ではないことが嬉しかったです。お願いして良かったと思っています。」
私たちの仕事ぶりが、第三者から評価されるのは、嬉しい限りです。
詳細調査というのは探検のようなワクワク感があり、当時建てた大工さんと会話しているような気がして、どうも楽しいのです。私自身ようやく建てられた年代の建物の特徴や、劣化事象の考察を立てられるようになってきました。
調査は物件数をこなす程新しい気づきがあり、自分の成長を肌で感じることができるので、これもまた調査の楽しいポイントなのかもしれません。
今月も既に詳細調査が1回あり、月末にも調査があります。調査物件の数をこなし、どういうところで劣化が起こりやすいかなど、勘どころを身に着け、今後の設計にも生かしていきたいです。
スタッフ中尾