2020.03.21
築150年の住宅改修
コロナウィルスで小中学校が臨時休校となり、だらけた子供たちに喝を入れつつ仕事に向かう今日この頃です。
今回は、4月末に竣工予定の改修物件をご紹介いたします。大阪平野区にある、築150年の住宅です。住まい手さんが大切に受け継がれてきたお住まいです。1980年に増改築工事があり、今回再び改修工事が行われることになりました。
内部の柱や梁、2階外壁や、屋根はそのまま残して改修が行われています。歴史を感じさせる、重厚感のある立派な建物です。
今回は、基礎を新設して、土台や大引きなどの構造材も新しくするため、柱の足元(柱脚)を切る必要がありました。そのため、基礎をつくるまでは家を一時的に浮かせた状態にする必要があります。その際に使用するのが、サポート(支柱)です。このサポートを構造上大切な横架材の下に突っ張って家を浮かせて基礎工事を行いました。
現在は、サポートが取れ、床も張られた状態になっています。立派な梁や柱が、そのまま生かされました。
やはり昔ながらのお宅は、冬の寒さが厳しく、住まい手さんの要望もあり、断熱を強化しました。基礎や壁、天井に断熱材を張り巡らしています。屋根には、パーフェクトバリアというシート状の断熱材を大工さんが張り付けていきます。
壁にもフェノバボードという断熱材が張られています。2階の床にフローリングも張られました。床の付箋は材の間隔を調整しています。
北側の外壁には、杉板が全面に張られました。木のぬくもりが感じられます。これから塗装が行われ、仕上げられていきます。
暖かい春の訪れとともに、住まい手さんに引き渡される予定です。木をふんだんに使ったこの建物で、新たな生活を迎えていただける日はもう少しです。
スタッフ濱田