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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2026.05.16

新緑の「柿の木荘」へ行ってきました

514日、気持ちのよい晴れの日に、大阪府阪南市にある「柿の木荘」に行ってきました。

「柿の木荘」は三澤康彦さんの叔父さんの邸宅で、小さな頃から出入りしていたと伺っています。そして、2017年に三澤さんが急逝される直前に改修設計を行った“最後の作品”でもあり、私たちMsにとっても大切な場所です。 

今回は、オーナーご夫妻とともに、メンテナンスの確認のために訪問しました。手入れが行き届いた広々とした庭があり、その奥に2016年に改修工事を行ったサロンと蔵がみえます。 

主屋の座敷の建具を開けて、風を通しました。2方向に庭とつながり、とても気持ちのよい空間です。この座敷は約100年前に建築された当時まま使われています。

庭と建築をつなぐ縁側(広縁~濡縁)は、日本の木造建築がもつ大きな魅力のひとつです。畳は1910mm×955mmの「京間(きょうま)」の畳割りとなっています。畳のサイズありきで、その周囲に柱を建てる伝統的な手法でつくられているため、ゆったり広々と感じます。会話もはずみ、時が過ぎるのを惜しく感じました。

広縁の床はケヤキの一枚板が使われていて、その質感に目が奪われます。

柱や長押も柾目が美しく、縁側の天井・欄間も風情があります。「柿の木荘」を訪れるゲストのなかには、木造建築に詳しい方もいらっしゃるようで、皆さんからお褒めの言葉をいただくこともよくあるそうです。

さて、上の写真は場所が代わり、2016年に三澤さんが改修設計したサロンです。ここでも、庭とのつながりが一つのテーマで、大きな窓の外に鉄平石が敷かれています。

 建築と庭、素材、新旧のバランス。大切に受け継がれてきた要素を守りながら、メンテナンスを続けていきたいと思います。

 上野耕市