12月も中盤に入り、今年も残すところ半月あまりとなりました。昼間はまだ暖かな日もあるため、11月と錯覚してしまうほど(私だけ?)月日が過ぎるのは早いものです。
さて、今週のMs日記は、上野の担当です。引き渡し直前の現場よりレポートいたします。
早速、外観写真からご紹介します。
とても可愛らしく、個性的なファサードです。屋根・外壁共に、Ms定番のこげ茶色の板金で包んでいますが、2Fの白壁(漆喰壁)が良いアクセントになっています。
2Fのインナーテラスの写真です。
隣家との距離が近いため、「外(ソト)を感じられる」内部空間をいかにつくるかが一つの設計のテーマになっています。大きめの天窓と、内部ではめずらしい”下見板張り”の杉板が、光をやさしく導きます。床は、センスの良い住まい手さんが自ら選ばれたタイルが貼られました。
2F吹抜廻りの様子です。
杉の柱・梁と、Jパネルの天井を、シンプルに素直に見せています。現場に漆喰(しっくい)の「白」が入ると、明るく清々しい気持ちになります。
2F寝室の様子です。
この写真では少し分かりにくいのですが、吹抜の奥の寝室とは床の高さが異なる「スキップフロア」の構成になっています。2Fはほぼ仕上がり、建具(障子)も入り始めました。
さて、ここでご紹介したいのは、コアー建築工房の仮谷(かりや)棟梁です。今回は、特に住まい手さんの想いがたっぷり!詰まっていますが、どんなリクエストにも柔軟に、冷静かつ丁寧に仕事をして下さり、本当に感謝しています。仮谷棟梁の仕事をみていると、『悠々として急げ(ゆっくり急げ)』という名言が思い出されます。プロの仕事の姿勢を学ばせて頂いております。
半年近く前、建て方時の仮谷棟梁と、息子の大(だい)さんです。大(だい)大工も、応援に入ってくれたお陰で現場がスムーズに進みました。ただいま現場では、監督の出口さんのと、力強いコアー建築工房の職人方の力でラストスパートが続いています。
9か月近くに及ぶ工事もいよいよ最終盤です。設計も含めると、沢山のメンバーでリレーのようにバトンをつないで仕事を進めてきました。住まい手さんのご期待に応える良い仕事になることは間違いありません。どうか、ラストまで宜しくお願い致します!
上野耕市