1月もあっという間に下旬へと入りました。今回は、スタッフ宮本より兵庫県伊丹市のI邸新築工事の竣工報告です。令和2年の9月に設計依頼をいただき、設計をスタートして、昨年末に竣工したので、1年半ほどの期間です。
この建物は、耐震等級3と長期優良住宅の認定を取得しています。内装には、無垢材をふんだんに使用しており、無垢材は、竣工時の色味も綺麗ですが、年を経る毎に色味が変化していくので、使い込んでいく楽しさを味わうことのできる素材です。
キッチンのカウンターテーブル天板には、ブラックウォールナットを使用しています。その他の木部は、タモやクリ材を使用しているので、このダーク系の色合いがアクセントにもなりつつ、より落ち着いた空間の印象を与えています。
キッチンとリビングはそのままつながっていて、リビング上部は吹き抜けの空間です。吹抜け天井はJパネル現しです。
この写真はリビング奥の茶の間です。Jパネルで下地をつくった小上りの空間です。開口部には、断熱ブラインドを取り付けています。ブラインド収納時には、壁内に収納用の隠しボックスを設けているので、開口いっぱいに外の景色を楽しむこともできます。
今回、床下エアコンを採用していますので、エアコン本体は、階段下の空間に配置しています。このエアコン本体と接続されているチャンバーから、床下の各区画へダクトを回し、床下内に暖気を充填させて、床ガラリより暖気が噴き出してきます。エアコンの風が直接当たることなく、床面も暖かくなるので、Msでも採用することの多い暖房方式です。壁面には給気用にガラリ戸を設けています。
2階には、階段を上がった先のホールにリビング吹抜けを見下ろせる蔀戸が付いています。ここからよく息子さんが顔をひょこっと出しているとか出さないとか。生活することを楽しめる空間になっていれば、Msとしても設計冥利に尽きます。
はたまた外部では、ポストの取り出し口の建具にMsカラーでもある赤色で塗装を行いました。赤が引き立っていて綺麗です…!
玄関階段には、U字溝を使用することで、階段が浮いているように設計しています。
敷地南側の前面道路とリビングとの間には木塀を設け、道路側からの視線を切りつつ、庭の植栽を楽しめるようになっています。視線もあまり気にせずに景色を楽しみながら寛げる空間になったのではと思います。
この物件でも、多くの方にご協力いただき、無事にお引渡しすることができました。施工をしてくださったコアー建築工房さん、現場監督の出口さん、改めまして本当にありがとうございました。
スタッフ宮本