緑のカーテン・断熱・通風
梅雨明け前にも関わらず、今年は非常に気温が上がっています。
大阪でも連日30度を超えており、暑さ対策が必要です。
そこで、消費電力の削減のため、Msではゴーヤのカーテン以外にも夏のしつらえとして
様々な工夫をしています。
Ms事務所は南面に緑豊かな庭があり、それに向かって一面ガラスの開口部となっています。
景色がよく、光もさんさんと入るのでとても気持ちのよい環境です。
ただ、網戸付きの開口部がなく通風確保が困難な点が弱点と言えるでしょう。
突出し窓の開けた状態と閉めた状態。
以前までは虫が入るのであまり開け放してはいませんでした。
そこで、ないなら作る!の精神で網戸を作りました。
材料はすべてホームセンターで揃うものばかりです。
こちらは男子スタッフの作成です。
三澤 「Msの女子は大工仕事が下手です。もっと上手くなれ!」
前面に扇風機を置けば室内の空気が流れ、室内環境は格段に良くなりました。
さらにこれだけではありません。
事務所のロフトにある西向きの開口部。
夕暮れ時の光は美しいのですが、温熱環境上遮蔽するのがセオリーです。
なので、開口部に断熱材を貼って日射遮蔽+断熱化を図りました。
こちらもホームセンターの材料を使ってスタッフが作りました。
今回は発泡スチロール厚30です。
窓枠に角材を紐打ちし、発泡スチロールを固定しています。
ジャロジー窓の操作ハンドル部分は発泡スチロールを切取り、パーフェクトバリアを詰めています。
その効果か、日中の熱い時分にダイキン製エアコン(ヒートポンプ)をつける場合でも設定温度は29度です。
建物を新築する際に完璧な性能を求めず、住みながら少しずつ自分たちで改良していくことが
大事だと思います。
これからも続く改良を設計のヒントに、日々の仕事に還元していきたいと思います。
スタッフ:戎野