秋晴れの11月、阪南市にあるMsの漆工房で漆塗装を行いました。
この漆工房は、三澤康彦が改修設計を行った柿の木荘敷地内の蔵をMsの漆工房としてお借りしています。この蔵の中で、物件で使用する建材に漆塗装を行います。
こちらはスタッフが蔵の中に作ったムロ(室)、漆を乾燥(硬化)させる場所です。
たくさん漆塗装しても、大きな建材もへっちゃらです。
Msでは所長の三澤文子、スタッフが物件で使用する建材に漆塗りを行います。皆、気持ちが入ります。
今回は、2箇所の現場で使用する式台や柱、建具の扉などに漆塗装を行います。
使用する漆は、今日の為に準備した新鮮な漆です。
漆は生物!新鮮な漆は、仕上がりの艶が良く、硬化が早いのが特徴です。
漆は無駄無く、新鮮な間に使い切るが鉄則です。
スタッフが作業台で手際良く漆を塗っていきます。
こちらの材は、トイレの壁に使用します。漆は汚れも拭取りやすくお手入れがとても簡単です。
一度目の漆を塗り上げると、ムロの中に材を移動して漆が乾燥するのを待ちます。
作業が一段落した際に、柿の木荘オーナーが柿の収穫にやってきました。
野鳥の為に少し柿を残しておられるなんとも素敵なご夫婦です。
収穫を手伝ってくれているのはMsアルバイト学生のO君。このお手伝いのお陰で、Msにもたくさんの柿をいただきました。
漆塗装に焦りは禁物です。漆の乾燥を待ち次の漆を塗る迄の間、スタッフは食事をしたり
ノートPCを持ち込み図面など書いて過ごします。
この日はデスクトップのPCまで登場し、柿の木荘が事務所の様です!
今回は、2日間かけて漆を3回塗り重ねました。この漆材は現場に搬入するまで
漆工房のムロでさらに乾燥をさせます。
次は、大工さんがこの漆材を現場で丁寧に加工してくれます。各物件の進捗報告も楽しみに!
Ms新井