6月25日(火)晴天。今日は三重県松阪市のプレカット工場コウヨウに来ています。
「文京区ウマハウス」の接合部などの打合せ、そして、木配りを行うためです。木配りとは、どこにどの材を配置するかを決めることで、大工さんは「番付」と呼んでいます。
下の写真は、「文京区ウマハウス」の軸組模型。3階建てで、北側斜線や道路斜線で厳しく切り取られた屋根が、かなりチャーミングな形に出来上がりました。模型で茶色に色付けされている材は「燃えしろ設計」をしている横架材です。
可愛い旗の着いたピンは、Ms仕様金物Dボルトの種類を示しています。
まずは、架構軸組の接合部などの打合せです。模型と、接合部詳細図を見ながら、各接合個所について、最善の接合方法を確認していきます。
今回、スタッフ以外の面々が多いのは MOKスクール生有志が参加しているためです。
奈良西大寺の梅田工務店・梅田社長からは大工の流儀としての意見が出て、かなり深まりのある討議でありました。
とにかく難しい小屋の軸組。かなり難しい個所は、コウヨウの担当者、ベテラン川村さんがモニターにて、アクソメを映し、ズームアップ。大変良く解ります。
2時間半の大討議を終えて、お昼ご飯は松阪牛の焼き肉でスタミナをつけ、午後からは炎天下での木配りが始まりました。
ここでも梅田社長が采配を振るい、岐阜から参加の田原さんも元気で動きます。
芯去り材の赤身がち、無地で目の細かい木表面です。
本日選ぶ化粧材は「燃えしろ設計」の太い材。幅は150、成は210,240、270,300
いつものように段ボールに伏図を貼り、段取り良く選べるように色塗りをして準備してあります。
そのボードをチェックしながら、重たい材を持ち上げて、色味や目合いを見比べて行きます。腰を痛めないといいのですが。
この日は、屋根のついた土場が立て込んでいて、屋根の無い炎天下での木配り。皆さん、かなり頑張りました。
最後は柱材の木配り。
三澤康彦コレクションの栗材は、すでに八角柱に加工済みです。240径の八角柱が1階に2本、2階、3階にそれぞれ1本。小さな家ですが、康彦氏のプレゼントと思い、沢山使っています。
全ての化粧材の木配りが終わって、集合写真。
MOKスクール有志の皆さん。本当に有難うございました。来年2月に、この木配りの成果を、是非、東京まで見に来てください!
三澤文子