2020.06.02
塗装現場よりお送りいたします
大阪では蒸し暑い日が続いています。
今回は、竣工を目前に控えた大阪にある物件の木部塗装に行ってきました。
毎回Msでは、スタッフが外壁板の塗装や、床フローリングなどの木部の塗装を行っています。
塗装に必要な道具一式も事務所から車でどさっと運んできています。
建物内部では、ヒノキの床フローリングもクリア色で塗装していき、
外部では、既存の梁と新規の梁では色が全く異なるので、色を既存の古材に合わせていきます。
古材の色と大分なじんだのではないでしょうか。
我々は塗装のプロでありませんが、何度も塗装を行うにつれ、道具の使い方や素材の性質をつかみ、技術は上達していきます。
昔は家づくりは、そこに住む人は勿論、地域の方も一緒になって作業を行ったりと、地域の一大イベントでした。
現代では、お金と引き換えに家が手に入り、等価交換でそれはいいのですが、
家ができるまでに住まい手の方と工事が少し分けられ過ぎているとも思い、寂しさも感じます。
住まい手の方にも、家ができるまでの工程の中に入り込む機会を設けることができたら、住んでからの愛着もより増すような気がするのです。
お引渡しが終わると、そこからこの住宅での生活がスタートします。
住んでいると、定期的な住宅のメンテナンスは必要です。
その際に設計者自身が塗装などに参加していると、どういった場所が塗装がしにくいのか、メンテナンスを行う上で気を付けるべきポイントなど、より住まい手さんの目線でアドバイスも行うことができます。
家ができるまでも家ができてからも色々なストーリーがあると思います。
少しでも出来上がった建物のストーリーがくみ取れるような、より建物の表情に触れることができるようなモノづくりのお手伝いができればなと思います。
以上、現場よりお送りしました。
スタッフ宮本