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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2022.10.29

N邸~秋の5年目メンテナンス

非常勤&リモートワークの村上です。

気持ちの良い天気が続いています。空が高く、私の一番好きな季節です。今日は大阪に来ていて、暖かい日差しに誘われるように、事務所にいたスタッフ全員でお昼ご飯を近くの公園で食べました。

住宅医としてメンテナンス業務を担当することが多く、昨日は「甲賀のいえ」の5年メンテナンスに濱田さんと一緒に伺いました。今でも忍者が住んでいそうな佇まいの建物があちらこちらに見受けられる、落ち着いた場所です。

まずは漆塗りの敷台の補修です。傷がついた箇所にマスキングテープで印をつけて、一つ一つ弁柄で着色しオイルで押さえます。木地に色がついて、傷が目立ちにくくなりました。

改修工事をされたベストハウスさんも、建具の調整など、メンテナンスの必要な部分を確認に来てくださいました。

続いて木塀の塗装に着手しました。最も雨風が当たる北東の角の塗装の剥がれが気になります。木部の地面に近い部分はコケが生えて緑色になっていましたが、事前に住まい手のNさんが「オスモガーデンクリーナー」でコケ落としをしてくださり、準備万端です。

コテ刷毛で板全面に塗装した後で、細めの刷毛を使って色の乗っていない部分に塗料を刷り込みます。特に剥がれの多かった部分には数度重ね塗りを施しました。するとこんなにきれいになり、Nさんも「新品のようだ!」と喜んでくださいました。

残りの木塀は必要に応じてNさんが塗装されます。私達が手を動かして直接住まい手にメンテナンスの方法をお伝えするとメンテナンスのハードルが下がり、ひいては住まいの長寿化につながります。コロナ禍以降、対面の機会が減りましたが、リアルの大切さを実感しました。

濃い茶色の木塀によって建物が引き立ち、美しいですね!

可愛すぎる「飛び出し坊や」も、より目立つようになりました。

空気もいい具合に乾燥しているこの時期は、木の家のメンテナンスにも最適です。屋外で作業しているとじんわりと汗ばむ陽気の中、みなさんも外回りのメンテナンスを行ってみてはいかがでしょうか。

おまけ

Nさんに教えていただいた、モクモクファーム手づくりファームでお昼ご飯を食べました。なかなかのボリュームで、午後の作業もサクサク進みました。Nさん、情報をありがとうございました!

村上洋子