Ms日記をご覧の皆様
今週の記事は先日京都市にて建て方が行われた、I邸の建て方の様子をご紹介します。施工は宮内建築さんにお願いしています。(過去の記事はコチラ)タイトルにもある通り、全国各地から宮内さんの仲間の大工さんが駆けつけて下さいました!今週のMs日記は大迫力となります!
今回構造材は全て手刻みで刻んで頂いた材です。掛矢(ハンマー)を振りかざし、胴差に梁が入っていきます。
掛矢で胴差に打ち込まれた梁は、Dボルトによって緊結されます。写真はちょうど胴差を貫通し、梁に高力ボルトを仕込む瞬間です。あらかじめ孔あけ加工を施しているので梁に通すことができます。Dボルトは木材の内部から材と材を引っ張るのでより大きな地震力に耐えることができます。
深い赤色で輝いている材があります!こちらは桧の八角柱で、以前ワークショップで沢田欣也氏に塗って頂いた柱です。(漆ワークショップの記事はコチラから)この部屋は吹抜けの図書室となり、I邸主役の柱です。大工さんも拭き漆の物珍しさに大興奮でしたが、傷つけてはいくまいと、恐る恐るの据え付けとなりました。
梁が掛けられ、漆柱に緊結されます。漆柱も立派な構造材です!Dボルトにより、緊結が行われました。
構造伏図を見ながら、次はどこの柱を据えて、梁を掛けるかを打ち合わせしています。皆さん見事なチームワークでした。
棟木の追掛大栓とDボルトを仕込んでいます。(こちらの写真は今回建て方のベストショットと自負しています!)登梁を伝い、大工さんたちの身のこなしには思わず興奮してしまいました。
棟が上がり、登り梁が掛けられるとJパネルが張られていきます。
屋根に蓋をする瞬間です!クレーン車でJパネルが持ち上げられ、登梁に打ち付けていきます。
建て方はやはり、等身大の迫力と興奮があります。A3の図面から形になる感動の3日間でした。宮内建築の皆様、応援に駆けつけていただいた大工の皆様、本当にありがとうございました。Msらしさ溢れるいい家ができるよう、これからも精進して参ります。
中尾